昨日12月23日は天皇誕生日。
天皇陛下の記者会見にて、77歳になられた天皇陛下が高齢ならではの真実を語られていた。
「加齢のことですが,耳がやや遠くなり,周囲の人には私に話をするときには少し大きな声で話してくれるように頼んでいます。テレビのニュースなどで,アナウンサーの話していることは分かるのですが,他の人の会話はかなり字幕に頼ります。アナウンサーがこんなに分かりやすく話してくれているのかということを,以前は考えたこともありませんでした。」
この一言はニーズ分析の観点から見て極めて重要です。
実は、まったく同じフレーズを私の父からも聞いたことがあります。
普段から高齢者と接していると、こうした事実を教えられる瞬間があります。
この瞬間こそ「ニーズ」を捉えた瞬間なのです。
このニーズを的確にとらえ、CMに活かしているのがアリコやリオネット補聴器でしょう。
地井武雄や白井孝子がとてもゆっくり視聴者に向かって語りかける。
こうした取り組みは、高齢者市場のマーケティングを真剣に考えているからこそ実践できるのです。
こうした事実、つまり「ニーズ」は、意図した質問で明らかにすることはとても難しいものです。
なぜなら、質問者や調査者が「仮説」としてこの事実を事前に想定する必要があるからです。
しかし、天皇陛下御自身も耳が少し遠くなった結果、実感として感じる瞬間があったに過ぎないのです。
質問者や調査者が、常に相手の立場に立って考えることは重要ですが、
その立場を本当の意味で理解することは不可能です。
できることといえば、常に相手の立場に立って考える努力を続けること、そして相手に寄り添うことに尽きるのです。
そういう意味で高齢化社会とは、まさにこれまでの商習慣を根底から覆す取り組みが必要となる新たな市場の到来なのです。このチャンスを捉えるために高齢者に寄り添うことこそが大切なのです。
市場調査と顧客分析のNNW JAPAN RESEARCH & CONSULTING
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