インテージ・マーケティング・フォーラムという催しが、11月2日(木)新宿・京王プラザホテルで開催された。ゲストスピーカーには大前研一氏が招かれ「ハイ・コンセプトな時代の読み方・働き方」というタイトルで講演された。
その中で大前研一は「市場調査はなくなる」と述べた。
その理由は、この時代のスピードに、過去の数値分析が意味をなさないからだという。
しかし私の考え方は違う。
調査はやはり勝つための必須の道具である。
例えばセメントのような国内における衰退市場が存在する。
民主党政権下での「コンクリートから人へ」や、リーマンショック後の建築不況、少子高齢化社会の到来による新築需要の減少。どこにも光明は見えない。
だからといって、そこに本当に市場はないのだろうか?
2000年と比較して、その生産高は7割しかない。
しかし、それでも年間5837万8000tもの生産高である。
もし現在のプレーヤーに挑戦し、このマーケットを総取りできればどうだろう。
現体制から見れば「衰退」かもしれないが、新規参入者から見ればそれは「成長」だ。
この挑戦するプレーヤーにとって、現体制がなぜ衰退に陥っているのか?
どんな課題や問題を抱えているのか?
顧客のニーズは何かをくみ取ることができれば、
まさにこの巨大なマーケットを自分のものにできるのである。
「市場調査はなくなる」という予言は残念ながら成就しないだろう。
それは市場調査が、未来を予言する技だという誤った認識から導き出された答えだからである。
市場調査とは、いまを正確に知るための道具なのだ。
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