2010年12月16日木曜日

高齢者市場への大転換期

コンビニ大手のファミリーマートが、来年にも人口減が進む地方の市町村に小型店を出店する。

食料品・日用品宅配サービスの「らでぃっしゅぼーや」は、軽トラックによる有機野菜などの移動販売実験を、東京都西部と神奈川県東部で開始した。

どちらもターゲットは買い物難民。
買い物難民とは、郊外型の大規模店との競争や不況による経営難などから、地域店舗が閉店してしまい、特に高齢者などクルマを運転できない人々が生活用品の購入に困るという社会現象、またはその被害を受けた人びとのことを指す。基本的には高齢者のことだ。

我が家では、80歳になる父がボケ防止をかねて買い物に出かけている。しかし年々、体力気力的に出かけるのが難しくなってきている。ましてや足が不自由になったりすると、近くのスーパーに行くのも重労働。

そうした意味においても、この取り組みは確実にニーズが存在している市場である。
しかも、買い物行動は一種の娯楽である。宅配では「選ぶ」楽しさを奪われしまうが、移動販売などでは「選ぶ」楽しさが担保されている。

今、企業の中心にいる中堅層(30~40歳代)は、この高齢化市場を現実論として見つめなおす必要がある。確かにインターネットの普及により情報収集という意味においては劇的な変化を体感してきている世代でもあるが、他方で親世代との同居体験がなく、高齢化の日常というニーズを掬い取る体験を積み重ねていない。

高齢化市場は、近いうちに中国という経済大国でも必ずおこってくる。
その時に、日本で蓄積したノウハウを輸出することも可能だ。
いま汗をかき、本当の高齢者達のニーズを掬い取ることこそ、我々が世界で勝ち残るひとつのチャンスではないだろうか。

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