JR九州とJR北海道は、ペットカードなるものを導入している。これはペットが「手荷物扱い」であることにたしするペットオーナーからの不満を、少しでも和らげる効果を狙った取り組みの一つだと考えられる。
その不満を示すかのように、ペットとともに鉄道で旅行に出かけた人はわずか5.9%に過ぎず、自家用車利用の92.2%と大きくかい離している。通常の旅行において、鉄道旅行が27.9%を占める事実から考えても、その利用率の低さは注目に値する。
もしこの状況を改善し、ペット同伴旅行の鉄道利用が通常旅行と同様の27.9%まで改善できれば、なんと約250億円の増収効果が想定できるのだ(151万人の利用者×平均17000円の交通費)。
特に都心部居住者の多くは、自家用車保有率も低く、ペットを連れた盆正月の帰省すらあきらめている実態も既に明らかだ。つまりこうした顧客の不満を解消することで、低迷状態にあるJR利用者数の増加と同時に、JRの顧客満足度も向上させることが可能なのだ。
特にコストがかかる取り組みでもない以上、JR北海道・JR九州での実績を踏まえて、まず導入を検討することが必要ではないだろうか。
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