2011年1月5日水曜日

福袋の先へ|CM天気図(朝日新聞)

今朝の朝日新聞のCM天気図は秀逸。現代の消費者の動向を的確に見抜いていると思う。

以下、一部転載
---------------------------------------------------
テレビが映し出す福袋ブームのニュースを見ていると、福袋に集まる人たちが、買い物を楽しんでいるというよりも、何かにせきたてられているように見えてくる。
で、その人たちが住んでいる今のこの国が、特に欲しいものがないという「満たされた社会」ではなく、欲しいものがわからなくなっている「満たされない社会」なんじゃないかと思えてくるのだ。
そんな福袋ブームを映し出しているテレビが、一方でテレビショッピングというケッタイな番組にも、相変わらず熱をあげている。特に民法のBSがひどい。
福袋ブームとテレビショッピングには直接的な関係はない。が、どちらにも、欲しいから買うのではなく、買うという行為自体に、人をどんどんせきたてているような何かがある。何か買わないと、酸欠状態になってしまいそうな、そんな気分に追い込む何かである。
----------------------------------------------------

彼の言う「欲しいものがわからなくなっている」という視点。ここがポイントだろう。

バブル崩壊前までは、人々には「欲しいもの」が確実にあった。現代社会は、大都市人口の肥大化に伴い、地方都市からの大規模な人口流入も減少し、大都市生まれ大都市育ちの幅を利かせている。こうした社会では「欲しいもの」はすでにある。家も車もなにもかも。何しろ多くの若者が大都市の実家暮らしなのだから。

他方で、便利さも究極的に追及され、駅ナカに始まり、乗換駅の大規模商業施設・専門店進出、テレビ&携帯ショッピングと買い物の利便性の向上は著しい。つまりなにかの「はずみ」で買い物ができてしまえるようなシステムばかりが整ってしまっているのである。

その結果、天野祐吉が指摘する『欲しいものがわからなくなっている「満たされない社会」』に行きついてしまったのである。買うという行為をせきたてられ、結果的にモノがあふれているが、気がつけば不必要なものばかり。だからこそ『断捨離』といった整理の術までが書籍化されるのだろう。

ここで目指すべき未来とは、こうした溢れる情報やモノを、自分の生活・習慣に合う形に整理してくれるプロフェッショナルなのだろう。生命保険の世界では、外資系がライフプランニングというスタイルで、保険商品に溺れる日本の消費者に光明を見出したように、一般的な消費財や法人対象であっても、商品を基軸としたマーケティングから、「人」や「法人」を基軸にしたマーケティングに転換していくことこそが、満足できる社会への方向性ではないだろうか。

それを先取りしている好例がIBMだろう。「自社商品他社商品関係なく、顧客のためのソリューションを提供する」。そこを企業命題にして取り組んで成功を収めている。どんな規模の会社でも、この企業命題を追及することは可能だ。それはまた当社もしかり。自分の持てる知識・技術・人脈の全てを尽くして顧客にソリューションを提供するを約束したい。

0 件のコメント:

コメントを投稿