2011年2月16日水曜日

企業課題解決に情報分析が役立つという事実

IT mediaが実施した「企業におけるソフトウェア活用に関する調査」(2010/12/8~16,回答数634)から、企業における情報分析ツールの活用状況に関して次のような調査結果が明らかに。

「excelで情報分析を行っている企業が圧倒的に多い」「excelで分析できる情報と今ビジネスに求められる情報とのギャップが表れている」「情報分析ツールの活用が進んでいる企業では、自社の業績が「好調」という回答が多い」とのまとめである。

情報分析のために現状導入しているツールとしては、エクセルなどの表計算ソフトを挙げる企業が87.2%。2位以下のアンケート分析やOLAP分析などは20%台にとどまっている。

この調査結果からの結論として、「表計算ソフトは手軽に使用できる良さはあるものの、変化の激しい現在のビジネス状況の中、さまざまなデータを効率的に取得・分析するにはどうしても対応しきれない。扱えるデータが限定され、しかもタイムリーに提供できないことから、結局のところデータをビジネスに貢献する情報として活用できないのだ」とまとめている。

その証左として、「情報分析ツールを効果的に利用し、それをビジネスに役立てていると応えた企業は8.2%にとどまり、9割以上の企業が「利用していない」「利用が進んでいない」「利用は進んでいるが、効果が出ていない」と回答。また、ツールの活用が進んでいる企業ではビジネスの状況が「好調」「やや好調」との回答が高い割合を占めているという数字を示している。

しかしこの結論には2つの疑問点を呈することが出来る。まず、情報分析ツールの活用が進んでいる企業が「ビジネスの状況が好調」だと回答している結果を持って、ツールとの「因果関係」があると結論づけることが出来るのかという点。また、もし因果関係があったとしても、「ツール導入」が原因で、「ビジネス状況の好調」が結果としてどうして言い切れるのかという点である。

確かにビジネス状況の好調を維持発展させるためには情報分析は重要だ。しかし、それはツールの問題ではなく、あくまでデータ分析を行いながら現状を改善しようとする考え方そのものが重要なのだ。つまり、データ分析を行って現状を改善しようと考えれば、その手段がエクセルであっても成果は出るはずなのだ。

何事も「手段」だけでは解決しない。何を解決するのかという「目的」さえ持てば、情報分析ツールなどはエクセルで十分なのだ。ビジネスの課題解決に情報分析が役立つという根本事実こそが、ツールのT活用よりも重要なのだ。

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